ふじこ
最低(-50点) 2006年11月29日 ふじこ
しかしその時間稼ぎも限度に来ていた。
毛利攻め(=義昭復権幻想の完全否定)の推進の一方で、信長が全ての官位を朝廷に返上したのである。
朝廷は窮した。無官の信長が、征夷大将軍を討ち果たし、覇権を確立しようとしている。
信長が打ち立てようとする信長秩序にとって、朝廷の権威はもはや不要と言われているようなものである。
利義昭なのか近衛前久なのか、あるいは複数勢力の共謀なのかは分からないが、賛同を求められれば、朝廷も旧幕府も仏教勢力も町の権力者も、ほとんどすべての旧秩序維持派が賛同したにちがいない。
それほどまでに信長は、悪魔的な存在になっていたのである。
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