スリーピー・ホロウ
ティム・バートン
傑作(30点) 2002年9月13日 芋愚
舞台は中世のアメリカ。「首無し騎士」の怨霊のサスペンス・ホラー作品。主演はジョニー・デップ。
内容は薄っぺらい。サスペンス調でありながら、鑑賞者に連想や想像を与えるほどの材料は無く、意味ありげな複線を延々と見せられた挙句に、最後の最後で謎が明らかにされるパターン。そういうものって、だいたい、薄っぺらいものだからこそ、最後にしか明かすことができない。お話の内容としては「つまらない」の一言。
素晴らしかったのは、演出面。
時代背景、シーン設定、衣装、オブジェ、特殊メイク。
何をとっても、ウットリするようなロマンチックさ。
ゲームなどで、ファンタジーの世界に愛着がある人は、
惹きこまれてしまうだろう。「首無し騎士」っていう、
すごくありがちで、逆にいえば王道なものってのが、
心をガシッと掴んだみたい。小難しいことは考えたくないってときは、イイかもしれない。そういう映画って最近、異常に多いけど、そういうものをあえてチョイスするならば、かなりオススメ。浸れますよ。
|